受信機の個人輸入を経験 - BCL RADIO NET

受信機の個人輸入を経験

個人で外国から物を買うこと

アマチュア無線機やBCLラジオ、その他あらゆる物は外国にもあり売っているわけです。でも外国で売っているものは日本の仕様と違ったり、その国の文化に合わせたもので日本の店ではなかなか手に入るものでもありません。外国でしか手に入らないものがどうしてもほしくなる時ってあるもんです。

現在は輸入代行をしている会社もあるし個人でも請け負ってくれる親切な人も居ますが、やはり代行輸入の手数料、または個人にお願いすればお礼が伴うわけで、一度ならまだしも何度もそのようなものを入手しようとすると何とか自分の力で手に入れるのがきっと得策でもあり、人生経験を豊かにしてくれると思っています。

またe-Bayのようなオークションでの取引も盛んですので、相手を見極めて日本で手に入らないものを手にするのも楽しいものです。今時は電話でのやり取りではなくe-mailでのやり取りがほとんどですから、文章を辞書を片手にジックリ訳す時間もあるので落ち着いて返事を書くこともできます。

私の貧弱な英語能力でも外国からものを買うことが出来ましたので思いつくままに書き留めてみました。あくまでも私の経験ですので誰でも同じ流れで個人輸入ができるとは限りませんし、インターネット全盛の時代での個人輸入ではクレジットカードの番号などの入力過程もあります。というようなことである程度リスクも伴うことを覚悟しなければなりません。

e-bayに登録

アメリカのDRAKEという会社が発売していたR8Bという受信機がほしくなり、色々なHPを見ているうちにどうやらR8Bがディスコン(製造中止)になったという情報を手に入れました。

DRAKE R8B Reciever

アメリカにあるいくつかの無線機屋さんのHPを見ると、前日まで買えていたのが確かに「discontinued」という表示になっているのです。慌てて他の店もweb上でいくつか見てみましたが在庫があるようにはみえません。仕方なく下記のような下手くそな英語のメールをDrake本社に送りました。もちろん翻訳サイトなどを使ってそれっぽく書いたつもりです。

To Drake company

Hello. Now I need SW receiver R8B very much. But I knew that the R8B have discontinued this month. Can I buy R8B from Drake company directly? I am the great fan of the radio of your company. I am waiting for a good reply. Thank you.

数時間後にDrake本社から英語で回答がきました。一応「さん」付けというところがニクイ...。

Dear MIYAMOTO-SAN:

I regret that we have no more stock of the R8B and to the best of our knowledge all of the stocking Drake dealers are also sold out.  There are no more new units available.  Your best opportunity will be to seek a unit in the second hand market on a place like eBay.

Regards,

要はアメリカにはR8Bはないからe-bay(世界最大のオークションサイト)のようなところで中古品を探してくれ...ということです。新品は手に入らないなと、半ばあきらめました。

しかし綺麗な中古があるかもしれないと淡い期待を抱き、e-bayというオークションサイトに登録はしておこうと思いました。日本ではYahooオークションが非常にポピュラーで、私も利用します。きっとe-bayも英語だろうけど同じように利用できるだろうと思いましたが、いざe-bayのサイトをみるともの凄く英語です。落ち着いて画面をみるとsign inというところがあり、とりあえずクリックしてみました。なんとなく画面の流れに沿って名前の代わりのIDを登録し、住所や名前を入力しました。

あれっ?クレジットカードの番号入力が無い...。e-bayは入札する資格を得るために登録してもお金は掛からないようです。Yahooオークションでは毎月小額ですがお金を引き落とされます。それから知人から聞いていた支払いに便利で安全なPayPalというのも登録することにしました。

PayPalにも登録

PayPal(ペイパル)というのは自分の口座というか財布のようなもので、登録すると支払う相手がPayPalに登録してあれば、支払う相手のメールアドレスと金額を入れれば送金できてしまうという、かなり安全な送金手段です。もちろん代金を受け取ることもできます。ただし代金を受け取るときにだけは受け取り金額に応じた手数料が取られてしまいます。

当時は日本語には対応しておらず、日本では馴染みの無い送金方法でしたが、現在では日本語ページも充実し、日本国内を含めてアメリカやヨーロッパで通信販売利用時にクレジットカードの番号を通知する必要も無く、安全なためよく利用されています。

実際のお金の流れは自分のクレジットカードからPayPalに送金され、PayPal口座から相手の口座に送金されるというものです。アメリカの銀行口座を持っていればクレジットカードからではなく、その銀行口座からPayPal口座に送金して...というやり方もできます。

PayPalの登録は簡単です。PayPalのHP上で流れに沿ってメールアドレス、住所、名前、クレジットカードの種類や番号、通貨の単位(日本人ならYen=円で良いのでしょう)などを入力するだけです。完了するとすぐメールが届き、使えるようになります。最初はPayPalには2種類あってPersonalとBusinessが選べますが個人ならPersonalでしょうか...。これも色々入力する画面の最初にチェックするようになっています。現在は個人がデフォルトになっており、ビジネス用途は他にもいくつか登録する内容があります。

しかし注意すべきことがひとつあります。それは前記の登録だけでは使える限度額があるということです。おそらく数万円程度しか払うことができないはずです。ではその限度額以上を払うにはどうしたら良いかというと、当時はExpanded useというのに登録する必要がありました。

これはPayPalのHP上で登録できます。まずExpanded useを登録します。するとメールがすぐにきます。そこには英語で「Expanded useの登録に1.95ドルかかります。そして次回の(クレジットカードの)請求書にPayPalとあり、その続きに4桁の数字が書いてあるので、その数字をPayPalのHPのExpanded useのところで入力してください。」というようなことが書いてあります。

この4桁の数字を入力すると即座に無制限(クレジットカードの限度額)で支払えるようになります。それと同時に前記の1.95ドルという手数料はボーナスとして戻ってきます。

この4桁の数字ですが、クレジットカードの請求書を延々と待つのも面倒でしたのでカード会社に電話で聞きました。PayPalのExpanded useは海外での支払いですので日本国内のカード会社に請求が来るのに2、3日かかるそうです。ということでExpanded useを申し込んで2、3日後にカード会社に電話で聞くと間違いないようです。

この状態ではPayPalのpersonalで登録している状態ですので、お金の受け取りが困難です。ということでExpanded use登録後はpremierというのにさらに格上げできますので、再びPayPalのHPでpremierの登録をしました。もちろん前に書いたとおりお金の受け取りには都度、金額に応じた手数料が取られます。この登録にはお金は掛かりません。そしてその場でpremierに格上げです。現在はpremierというのは無くなり、4ケタの数字を入れればPayPalを十分使えます。

ということで、無事PayPalを通してお金のやり取りができるようになりました。

外国の店に直接注文

半ばR8Bをあきらめかけたとき、ある方からヨーロッパのある店に在庫があると教えていただきました。そのサイトを見ると確かにあります。ユーロというお金の単位ですので今ひとつ金額がピンときません。が、妙に慌てている自分がいて、抑えることもできず購入するというボタンをクリック...そして住所や名前、電話番号などを記入して、発送方法が選べたので、DHLという聞いたことのある方法にチェックをいれ、チェックアウト(清算)しました。1450ユーロです。...買ってしまったぁ...と思ったのですが、冷静に考えるとクレジットカードの番号も入力していません。と思ったらメールがその店から届いていました。

オーダー番号と共にInternational Bank Transfer...などと書いてあります。どうやら国際送金をしろと。よく読みませんでしたが入金が確認できたら発送するというようなことも書いてあるようです。う~ン困った。国際送金なんて当然経験も無く、どこへ行って良いかもわかりません。おまけに届いたメールに書いてある文章のどこの部分が銀行の名前、口座なのかさっぱりわかりません。カードで支払いという前提でしたので困ってしまいました。仕方なくカードで支払いできないか、その店にメールを出しました。

To ●●●●

Hello. My name is Miyamoto. I ordered SW reciever Drake R8B today.(order No.:●●) If it is possible, I want to pay 1450(Euro) with VISA card. I am waiting for a good reply.

Regards,

1日ほどしてその店からではなく、PayPalに店が登録しているアドレスからメールが届いていました。そこにはPayPalの特定のリンクが張ってあり、クリックするとPayPalの画面なのですがリクエスト云々とあります。下のほうに「Pay」というボタンがあります。どうやら店のほうで対処してくれて、PayPalで払えるようにしてくれたようです。

早速「Pay」というボタンをクリック...しかし払えません。そこで前述のPayPalのExpand useというのに登録したわけです。そして3日後にカード会社に4桁の数字を聞いて、これをあらためて入力して支払いのリクエスト画面で「Pay」ボタンをクリックしました。すると支払いが完了したというメッセージが出て、とりあえず一段落です。

※ 詐欺の横行する時代ですので、前記の様に店からのメールにPayPalへのリンクがあってもリンク先の画面が偽HPである場合もあります。改めてPayPalのHPへ自分からアクセスして手続きを取ることをお勧めします。(PayPalのHPでもちゃんとリクエスト画面へ行けます)

ちなみにこれは仕方ないのですが、こちらの都合(国際送金を断り、PayPalを選んだこと)で送金方法を変えたので、店ではPayPalでお金を受け取るわけですが、前に書いたようにお金を受け取る側が手数料を支払います。ということで、店はその手数料をリクエスト額に上乗せしていました。額が額だけに結構高額な手数料です。

ユーロで支払ったのに...

支払いは済みましたので、当然すぐにPayPalからはその旨のメールが届きました。PayPalのHPのAccountというところを見るとなにやらマイナスの付いた金額の表示もあります。払えなかったのか...と思いましたが、これは私のカードからPayPal口座への送金が+で、PayPal口座から店の口座への送金は-と表示されるとのことで、一安心です。

しかしそれから3日たっても店からも連絡はきません。店では自分のaccountを見ることが出来るのですが、「in preparation」...準備中ということでしょうか、その表示が出っ放しです。お金はほんとに届いたのでしょうか。

心配していたのですが当時はPayPal口座から店(送金相手)への送金には数日要するとのことで、これまた一安心。(現在はリアルタイムで送金ができます)

心配ネタが増えた、と思った次の日に店からメールが届き、発送しましたと。これでとりあえず良く眠れそうです。日本は即日発送なんて当たり前の国ですが国の文化によりお金を受け取ってからの動きはまちまちのようです。

品物がやっと到着!!

8日後に届きました。...良く見ると船便。DHLとEXPRESSの単語で勝手に航空便と思い込んでいました。やはり発送方法などは購入時に確認するのが良いということなのでしょう。つい英語が苦手であることを理由にわずらわしいことを聞かずに済まそうとしてしまうところがでてしまいます。無事品物が破損もせず到着したことでとりあえずホッとしました。ちなみに関税が結構とられました。1万円はしませんが、5%程度でしょうか。

カードの写真を送れ?

アメリカの店で、日本では買えないオプションを購入しようとweb上でorderしました。当然orderボタンのクリック後にクレジットカードの番号や住所、氏名なども記入しました。これで完了かと思いきや、次の日にその店からメールが届き、「初めてのお客さんはカードの表と裏の写真をメールかFAXで送ってほしい...詐欺防止であるので、絶対に実行してください」と書いてあります。いい気分ではありませんが、どうやらこれは普通のことのようです。

※ 店によってはコピーをエアメールで要求してくることもあるようです。店側が配慮してくれてクレジットカードの番号を2つ以上のメールに分けて送れとか、電話とメールでカード番号は分割して連絡してくれ(...英語苦手人にはこれは厳しい...)というのもあります。何も要求が無くてもこちらからそういう提案も惜しまないようにすることが良いと思います。

私は仕方なくデジカメでカードの両面を撮って、メールに内容に同意したと書いて、その画像を添付して送りました。その数時間後にはすぐ発送するとのメールがきました。

その後3日後には手元に品物が到着しました。日本の宅配便も最近は荷物の状況をweb上で確認できますが、国際配達の追跡は多くのポイントでチェックが入り、見ていて安心です。ちなみにこれは金額と中身のせいでしょうか、関税は0円、日本の消費税が数百円かかっただけでした。...まあ、関税には色々あるようなので、その都度払いましょう。

到着したR8Bのオプション

個人輸入のネックは英語だと未だに思っています。もちろん売り手が良い悪いを見抜くことも大切です。ただ日本には無くても世界中には沢山ある、というチャンスを逃がさないためにも少額の物で試してみるのも一つの手だろうと思います。